doctor3128_128ビジネスローンと銀行融資(銀行プロパー融資)との違いはどのような点にあるのでしょうか?銀行にもビジネスローンを提供しているところがあるので、今回は銀行プロパー融資とビジネスローンの違いを解説します。

ビジネスローンと銀行プロパー融資比較

項目ビジネスローン銀行プロパー融資
提供会社消費者金融、信販会社、銀行銀行
限度額最大500万円~1000万円審査次第。数億単位まで可能
審査期間最短即日1数ヶ月程度
審査の難易度銀行融資よりは甘い厳しい
金利高い10%~18%低い(企業審査次第)
事業歴開業資金も可能3期目までは厳しい
保証人なし必要な場合あり(保証協会に保証料を支払う場合がある)
担保なし必要な場合あり

「金利が違う」から「審査が違う」!

銀行プロパー融資の場合は、銀行の融資担当者が経営状況(財務諸表)や今後の経営方針などをことこまかに審査を行います。融資担当者が情報を調べて、稟議書を作成して、上司に決済を仰いで実際に承認されるまでのフローを考えると、数か月の時間がかかるのもしかたないのです。

また、銀行融資の金利は審査次第になり、経営状態が良い企業とそうでない企業には貸付金利の差がでてくるのですが、それでもビジネスローンよりは低金利で5%以下で借りられると考えて良いでしょう。

ビジネスローンの場合は、金利は10%~15%の設定になっていることがほとんどです。

このことからわかるのは

  • 金利5%以下で許容できる貸し倒れリスク
  • 金利10%~15%で許容できる貸し倒れリスク

は大きく違うということなのです。

銀行だから審査が厳しいのではないのです。
低金利だから審査が厳しいのです。

仮に、銀行プロパー融資で10%以上の金利にして良いのであれば今よりも断然審査が通りやすくなるのは言うまでもないのです。

銀行融資は金利が低いからこそ、審査を厳格にして貸し倒れリスクを回避しなければならない。

ということなのです。そのために時間をかけてじっくり審査を行うのです。

結果的に融資までのスピードも、最短即日融資が可能なビジネスローンと比較すると銀行プロパー融資は早くても1ヶ月ぐらいの時間がかかってしまうのです。

事業歴、信用がないと銀行プロパー融資は使えない!

ビジネスローンの中には「開業資金OK」というところもあります。ということは事業歴がなくても、借りられる可能性があるということです。

しかし、銀行プロパー融資の場合は、最低でも2期が経過していて3期目に入っている企業でないとほとんど利用できないのです。

前述した通りで貸し倒れリスクを回避するためには慎重な審査が必要になります。

実績がなければ審査のしようもないからなのです。

2期経過していて、2期分の財務諸表があればなんとか過去の実績として審査できる土台に乗るというレベルなのです。

担保、保証人が違う!

ビジネスローンは、無担保、第三者の保証人なしで利用できる資金調達サービスです。

しかし、銀行プロパー融資の場合は担保や保証人を求められることも少なくありません。

中小企業や業歴の浅い企業の場合は、信用保証協会が保証してくれる保証付融資を選択しなければならないことも珍しくありません。

銀行プロパー融資では、金利が低い状態で融資しなければなならいからこそ、担保や保証人が必要になってくるのです。

まとめ

ビジネスローンと銀行プロパー融資の大きな違いは

金利の違い

です。

金利が違うからこそ色々な違いが派生して生まれてきてしますのです。

銀行プロパー融資は金利が低金利だからこそ

  • 審査に時間がかかる
  • 審査が厳しい
  • 担保や保証人が必要
  • 業歴が短い企業は利用できない
    ・・・

というビジネスローンとの違いが生まれてくるのです。

銀行プロパー融資で審査が通るのであれば、低金利の銀行プロパー融資を使わない手はありません。一方、ビジネスローンは金利が高い分、最短即日で借り入れができて、審査も通りやすいというメリットがあるのです。

そのときの会社の状況を考えて、どちらを利用するのか?併用するのか?を決める必要があるのです。