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会社の資金繰りが苦しいという場合にビジネスローンは検討するものですが、では、ビジネスローンの審査が通らずに融資が受けられない場合にはどういう方法・対策が取れるのでしょうか?

ここでは、銀行プロパー融資、公的融資、出資、資金繰りの改善などの経営努力を除いた対策について解説します。

方法その1.別のビジネスローンに申込む

ビジネスローンと言っても、審査方法は千差万別です。とくにカードローンなどの個人向けのローンよりも、各金融機関ごとに審査基準の差が大きいのです。別のビジネスローンに申込んだらすんなり審査に通ったというケースも少なくないのです。

方法その2.不動産担保、売掛債権などの担保を探す

担保がある、なしでは利用できるビジネスローンも違いますし、そもそも金利が大きく異なります。担保がある方が低金利でローンを利用できるのです。低金利で融資できるということは、審査のハードルも下がり、ビジネスローンよりも、担保がある不動産担保ローン、売掛債権担保ローンの方が審査通過の可能性は高くなるのです。

方法その3.売掛債権ファクタリングで資金調達

売掛債権のファクタリングというのは、将来入金が予測される売掛債権を買取してもらうことで、即座に現金化する方法のことを言います。将来の入金額よりも、買取額は下がってしまいますが、すぐに資金調達ができるメリットがあるのです。

方法その4.手形割引で資金調達

メーカーと取引をする場合、歴史のある企業と取引をする場合には手形による決済という形を採用している企業も少なくありません、。手形が180日であれば、入金されるのは半年後になってしまいます。手形も数%割引した金額ですぐに買い取ってもらって資金に変えることができるのです。これを手形割引と言います。

方法その5.銀行借入などのリスケジュールを依頼する

銀行借入のリスケジュールとは、現状と今後の見通しから返済可能なスケジュールに変更してもらうことを言います。返済を伸ばしてもらったり、金利を見直してもらったりすることです。当然、無条件でリスケジュールができるかどうかは金融機関の審査判断次第ですが、金融機関にとってもお金が1円も戻ってこないのことよりも、リスケジュールすることで返済をしてもらう方がメリットが大きいので前向きに相談できることもあるのです。

方法その6.(個人事業主)法人カードにも申込んでみる

個人事業主向けの法人カードの場合は、クレジットカードとしての経費決済以外にも、キャッシングという方法が使えます。個人向けのクレジットカードと同じなのですが、法人カードであれば事業性資金のためのキャッシングも可能なのです。企業経営者向けの法人カードにはキャッシング機能がないのでこの方法は利用できません。

方法その7.経営者がカードローンで資金調達する

個人向けのカードローンと法人向けのビジネスローンを比較すると審査対象によって違いがあるものの、個人向けカードローンの方が審査は通りやすいのです。個人の収入と法人の収入では法人の方が不安定だからです。経営者個人がカードローンでお金を借りて、そのお金を法人へ貸付する形でその場の資金繰りは対応できるのです。ただし、入金があったらすぐに個人への貸し付けを解消しましょう。

まとめ

上記以外にも、色々な方法が考えられます。取引先に支払いを待ってもらう、役員の出資を増やす、ベンチャーキャピタルから出資をもらう、プロパー融資での借り入れを探る、利用できる公的融資を探す、コストを抑える・・・などなど資金繰りの改善には様々な手法があるのです。

企業の状態に応じて、最適な方法を探しましょう。